Q293★魚の骨の解け方の実験をしました。酢とハイターで骨が解けました。酢でとけた理由はわかるのですが、ハイターでとけた理由がわかりません。おしえてください。

骨は、強度を保つ働きをする無機物質のひとつであるリン酸カルシウムという物質で主にできています。リン酸カルシウムは酸性溶液中で溶けるという特徴を持っています。ご存知のように骨が酢で溶けたのは、酢が酸性だからです。ハイターは塩素系漂白剤に分類され、その主成分は酸化剤として次亜塩素酸ナトリウム、アルカリ剤として水酸化ナトリウムが挙げられます。リン酸カルシウムはアルカリでは溶けないと考えられますので、骨の中に含まれるたんぱく質(膠(にかわ)質、接着剤の役割をする有機成分)が次亜塩素酸により酸化分解されたため、骨が溶けたのではないかと思われます。
骨がどんなものからできていて、何にとけるのかについては中高生の質問のページQ240にも解説があります。参考にして下さい。

(SI) 2007/09/05