Q77★なぜ食塩水は凍らないのですか? 食塩水は凍らないのではなく,凍る温度が低くなったために凍りにくいと考えて下さい。 何もとけていない純粋な水が凍る温度(あるいはとける温度で融点といいます)は0 ℃です。水に何かを溶かすと,溶かした量に比例して融点が下がっていきます。たとえば,食塩4 gを水100 mlに溶かすと,融点が-2.5℃位まで下がります。さらに食塩を溶かしていくとどんどんと融点も下がっていきます。食塩を溶かせるだけ溶かした場合,融点は-20℃位になります。そうするとお家にある冷凍庫でもなかなか凍らなくなります。海水がなかなか凍らないのはこのようなわけです。 このような現象を凝固点降下といいます。凝固点降下については、中高生のコーナーのQ8、Q9など参照してください。また、中高生のコーナーのQ72にも関連した内容がありますので参照してみてください。 (RN) 2004/08/23 - 2018/11/15 |