Q154★5つの水それぞれに砂糖、しょうゆ、酢、コーヒー、塩を入れ、混ぜた後凍らせてとかす実験をしました。速くとけたのは塩、最後にとけたのは酢でした。なぜ塩が先にとけ酢が最後にとけたのですか?

  
それはね…

5つの水には砂糖、しょうゆ、酢、コーヒー、そして塩をどれくらい入れましたか?

水に何かが溶けていると、何も溶けていないただの水にくらべて氷になる温度が低くなります。何かが溶け込んでいる水が氷になる温度は溶け込んでいるものの量によって決まりますが、この量は重さではなく「モル」という化学で使う単位ではかります(簡単に言うとモルとは分子やイオンの数のことです)。小学生の質問コーナーのQ144や中高生の質問コーナーのQ134Q66Q244なども見てみてください。

同じ重さの砂糖、しょうゆ、酢、コーヒー、そして塩を加えても、分子やイオンの数が違うので、単純に比較することは難しくなります。特にしょうゆやコーヒーは色々なものが混ざっているので、ますます難しくなります。

溶け方の違いを比べるなら、同じものを使って溶かす量を変えて実験してみてはどうでしょうか。

溶かすものは、最初はできるだけ混ざりものがないものがいいと思います。塩を使うなら、うまみ成分などが入っていない食塩(食塩の成分は塩化ナトリウムです)がいいと思います。

食塩の実験がうまくいったら、他のものを使って実験してみてください。食塩と同じようになりましたか? 違う結果になりましたか? 

何が溶けているか調べながら色々と試してみてください。そして、その結果を教えてください。楽しみに待っています。

(TO) 2008/08/18