Q144★溶けにくい氷の実験をしました。水100ccに対し小さじ1.2.3と、それぞれ違う分量の酢・砂糖・塩・醤油・ソース・酒・レモン果汁を混ぜて凍らした氷の溶け具合を比べてみました。すると、一番長持ちした氷は、水100ccにレモン果汁小さじ2をいれたものでした。レモン果汁には氷を溶けにくくする何かがあるのですか?なぜ、小さじ1でもなく小さじ3でもなく小さじ2の氷が溶けにくかったのですか?また、酢を入れた氷は、溶けはじめが一番遅かったのはなぜですか?

  
それはね…

水に何かが溶けていると、何も溶けていないただの水にくらべて氷になる温度が低くなります。何かが溶け込んでいる水が氷になる温度は溶け込んでいるものの量によって決まりますが、この量は重さではなく、「モル」という化学で使う単位ではかります。そのため、おなじ重さだけはかって入れても結果にちがいが出たのです。
酢・砂糖・塩・醤油・ソース・酒・レモン果汁のうち、砂糖・塩はまざりものがなく、酢・醤油・ソース・酒・レモン果汁はいろいろなものがまざっているので、分けて考える必要があります。例えば、レモン果汁はすっぱさのもとになるクエン酸や糖分、いろいろなイオンなどさまざまなものが含まれているので、それぞれのものを別々に水に溶かしておなじ実験をしないと何がおこっているのかはすぐにはわかりません。
いろいろな結果が得られているようですが、溶けているものの成分を調べて、それが一種類ずつ溶けている水をつくって同じような実験をしていくと、いろいろなことがわかってくるでしょう。
難しいかもしれませんが、小学生の質問コーナーのQ105, Q133, Q136 中高生の質問コーナーの Q66, Q244, Q278の回答も参考にして、いろいろ考えてみてください。


(SO & AK) 2007/08/21