Q183★「氷の解け方」について調べました。「氷のみ」、「氷+水道水」、「氷+コーラ」、「氷+紅茶」、「氷+コーヒー」、「氷+食塩水」、「氷+砂糖水」を用意し、全て同じ透明なコップに入れ、氷を三つ入れ、タイムを測りました。早く解けた順番は、コーラ→水道水→紅茶→コーヒー→食塩水→砂糖水→氷のみです。なぜこういう結果になったのでしょうか。


  
それはね…

 氷の解け方は、小学生の質問コーナーのQ180や中学生の質問コーナーのQ66の答えにあるように、氷のまわりにある物の性質(温度や、熱の伝わりやすさなど)によって解ける早さが変わります。コップの中で氷が解けた冷たい水が、どれだけ早く飲み物と混じり合うかということも関係します。

あなたの実験で「氷の解け方」が違ったのは、飲み物の温度がすべて部屋の温度と同じだったとすると、コーラ→水道水→紅茶→コーヒー→食塩水→砂糖水→氷のみの順で、飲み物の熱がより早く氷に伝わったからです。コーラは、中学生の質問コーナーのQ66にあるように炭酸ガスの泡がコップ中の溶液の中で動くことで水をかき混ぜ、熱を伝えやすくなったことが考えられます。そして、水道水→紅茶→コーヒー→食塩水→砂糖水の順番に、氷が解けた冷たい水と飲み物がより早く混じりあっていったことが考えられます。氷のみが一番遅いのは、氷のまわりが空気になっているからです。水と空気を比べると空気の方が熱の伝わりやすさが遅いことがわかっています。

小学生の質問コーナーのQ180に書かれているように、いろいろ条件を変えたり、インキで色を付けてみたりして氷の解け方の様子、解けた冷たい水と飲み物(まわりの液体)の混じり方を観察してみるとおもしろいでしょう。


(SO) 2010/08/25