第26回化学安全講習会
主催 | 日本化学会 近畿支部 |
協賛 | 安全工学会・近畿化学協会・大阪工研協会・ 触媒学会・化学工学会関西支部・ 日本分析化学会近畿支部・有機合成化学協会関西支部 |
化学物質はあらゆる産業分野において非常に重要で不可欠なものですが、その性質を理解せず取扱いを誤ると発火や爆発、中毒などの事故に繋ります。また、化学物質の環境への影響も極めて重要な問題であり、その規制基準が益々厳しくなってきています。このような観点から、日本化学会近畿支部では化学物質への理解を深め、研究所や工場などの安全性を高め、地球環境を守るために、危険・有害性化学物質の基礎知識や規制基準、災害例や中毒症例からみた事故防止対策、企業での安全活動の実例など現場に即した化学安全に関する講習会を企画しております。
本年度は、実験室や作業場などの現場レベルでの事故例と安全管理、化学物質のリスクアセスメントに加え、化学プラントレベルの安全対策、世界的な化学品規制の流れ、高圧ガスや静電気の事故例と安全対策の6講演(模擬実験を含む)を予定しております。化学安全に関する知識の習得と意識の向上をはかる上で非常に役立つ内容になっておりますので、安全についての新規教育や再教育の一環として、是非ご参加ください。
日時 | 2019年5月13日(月)-14日(火) |
会場 | 大阪科学技術センター 8階小ホール(5月13日)、8階大ホール(5月14日) (大阪市西区靭本町1丁目8番4号・電話 06-6443-5324) |
交通 | 地下鉄四つ橋線「本町」駅下車、25番・28番出口を北へ約5分、 または同御堂筋線「本町」駅下車、2番出口を西北へ約10分。(うつぼ公園北詰) |
(演題題目及び講師)
第1日(5月13日)
1.リスク評価と安全対策 -化学プラントの事故の教訓を踏まえて-(10:00-11:30)
一般社団法人近畿化学協会 化学技術アドバイザー/元 住友化学株式会社 安田 稔 氏
化学プラントには様々な危険要因があり、それを種々の安全対策を施すことによって安全操業を確保しています。これらの安全対策は、従来は経験や危険予知活動の成果として実施されてきました。一方、近年リスク評価の手法を用いて、取扱物質や機械設備による災害防止を図る手段も利用されるようになってきています。ここでは、最近の事故事例を概観し、あわせて代表的なリスク評価手法の適用事例を紹介させていただきます。
2.世界の化学品規制の潮流 -アジア(中・韓・台)・日本・欧州・米国を中心に-(12:40-14:10)
株式会社住化分析センター クライアントサービス本部 健康・安全事業部 副事業部長 林 まき子 氏
現在、世界の化学品規制はめまぐるしく変化しています。
2002年のヨハネスブルグサミット(持続可能な開発に関する世界首脳会議:WSSD)で定められた「2020年までに化学物質の製造としようによる人の健康と環境への悪影響を最小化することを達成する」という目標に向け、世界中で化学品規制の新規施行・改正が行われています。今回は、世界の化学品規制について、アジア、日本、欧州、米国を中心にご紹介させていただきます。
3.高圧ガスの危険性と安全対策(14:30-16:00)
第2日(5月14日)一般社団法人近畿化学協会 化学技術アドバイザー、技術士/元 新日本理化株式会社 伊藤 博 氏
高圧ガスの大半は、目で見ることが出来ず、ガスの種類によっては毒性をはじめとして、爆発、火災、凍傷、窒息等の危険性を有しています。事業所で高圧ガスの製造、貯蔵、移動および消費等を行う時に「安全の軽視」や「ヒューマンエラー」等により事故が起き、場合によっては国民の生活を脅かすことにもなります。関連法規を遵守することは無論ですが、十分な技術知識と安全意識を有することが重要です。ここでは、高圧ガス保安法の概略、高圧ガスの特性および高圧ガスが原因で事故につながった失敗事例の「問題点」とその「安全対策」等を紹介します。
4.実験で紹介する静電気安全対策の基礎(10:00-12:00)
株式会社SL経営 取締役 蒲池 正之介 氏
静電気の放電が関与したと思われる火災・爆発発生の原因を調べると、それらの多くに共通する静電気放電発生のメカニズムが浮かび上がります。そこで、実際に発生した静電気災害事例をもとに、静電気安全教育用教材を用いて、事例の再現模擬実験を交えて静電気現象を解説し、静電気安全対策のポイントをお話しさせていただきます。
5.実験室・作業場で起こりうる身近な事故と対策(13:10-14:40)
大阪大学安全衛生管理部 環境安全化学研究室 教授 山本 仁 氏
研究開発の現場である実験室や作業場は、新たな価値を創造する場であり、そのために試行錯誤が繰り返されるという特徴があります。そのような場の安全管理は、工場などのように定常的な作業が行われる場とは異なるアプローチが必須であることは間違いありません。研究開発に携わる人のアクティビティを保ちながら、彼らの安全と健康を担保するためには何が重要か、大学の実験室で収集した事故事例をもとにお話をさせていただきます。
6.実験室・作業場での化学物質に関するリスクアセスメント(15:00-16:30)
大阪大学安全衛生管理部 環境安全化学研究室 教授 山本 仁 氏
実験室や作業場は、試行錯誤が基本となる作業であることから、一定の化学物質を定常的に大量に扱う生産現場とは異なり、少量・多品種・非定常の作業が行われるという特徴があります。そのような場でのリスク評価は、定常的な作業による長期暴露の評価だけでなく、実験作業ごとの危険性評価や作業の組み合わせ等まで考慮する必要があります。そこで、各大学で行われている取組事例を交えながら、実験室におけるリスク評価のポイントについてお話をさせていただきます。
申込締切日 | 4月24日(水) 定 員 80名 |
参 加 費 | テキスト代・ 消費税を含む 主催・協賛団体会員 32,000円、大学官公庁所属 20,000円、 学生 8,000円、非会員 42,000円 ※本講習会では「化学安全講習会受講証明書」を発行いたします。 |
申込方法 | HP( https://kinki.chemistry.or.jp/eventform/view.php?id=14180 )、もしくは下記申込書にてお申込の上、参加費を送金して下さい。
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申込先 | 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階) 日 本 化 学 会 近 畿 支 部 Tel:06-6441-5531, Fax:06-6443-6685, E-mail: csjevent@kinki.chemistry.or.jp |
氏名 | |
会員資格 | |
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勤務先 | 部・課名 | ||
所在地 | 〒 |
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連絡先 | 〒 (勤務先と同じ場合は記入不要) |
TEL | |
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送金内容 | ( )主催・協賛団体会員 32,000円 ( )大学官公庁所属会員 20,000円 ( )学生 8,000円 ( )非会員 42,000円 請求書 要( )・不要( ) 領収証 要( )・不要( ) |
( )銀行送金 ( )郵便振込 月 日送 *予定でも結構です。 |