第28回化学安全講習会
主催 | 日本化学会 近畿支部 |
協賛 | 日本化学会 環境・安全推進委員会・安全工学会・近畿化学協会・大阪工研協会・触媒学会・化学工学会関西支部・日本分析化学会近畿支部・有機合成化学協会関西支部 |
化学物質はあらゆる産業分野において非常に重要で不可欠なものですが、その性質を理解せず取扱いを誤ると発火や爆発、中毒などの事故に繋ります。また、化学物質の環境への影響も極めて重要な問題であり、その規制基準が益々厳しくなってきています。このような観点から、日本化学会近畿支部では化学物質への理解を深め、研究所や工場などの安全性を高め、地球環境を守るために、危険・有害性化学物質の基礎知識や規制基準、災害例や中毒症例からみた事故防止対策、企業での安全活動の実例など現場に即した化学安全に関する講習会を企画しております。
本年度は、化学物質の発火・爆発に関する危険性、企業における化学物質の安全管理、化学プラントにおけるリスクアセスメントの実施と課題、実験室や作業場での事故事例と安全管理、実験室・作業場における化学物質のリスクアセスメント、さらに、静電気事故を防止する安全対策の6講演(模擬実験を含む)を予定しております。化学安全に関する知識の習得と意識の向上をはかる上で非常に役立つ内容になっておりますので、安全についての新規教育や再教育の一環として、是非ご参加ください。
日時 | 2022年6月20日(月)-21日(火) |
会場 | 大阪科学技術センター 8階 中ホール(6月20日)、大ホール(6月21日) (大阪市西区靭本町1丁目8番4号・電話 06-6443-5324) |
交通 | 地下鉄四つ橋線「本町」駅下車、25番・28番出口を北へ約5分、 または同御堂筋線「本町」駅下車、2番出口を西北へ約10分。(うつぼ公園北詰) |
新型コロナウイルス感染症に関する状況により、実施方法の変更または中止する可能性があります |
(演題題目及び講師)
第1日(6月20日)
1.化学物質の発火・爆発危険性について(10:00-11:30)
国立研究開発法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 招聘研究員 松永 猛裕 氏
化学物質は発火・爆発する危険性があり、重大な事故原因になります。このため、なぜ発火・爆発が起こるか、どんな化学物質・反応に注意する必要があるか、事故を未然に防ぐにはどうしたら良いかを知識として持っている必要があります。今回はこうした問題について動画など具体例を交えながら、わかりやすくご紹介させていただきます。
2.化学企業における化学物質管理についての課題(12:40-14:10)
住友化学株式会社 レスポンシブルケア部 担当部長 稲若 邦文 氏
持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)における2020年目標や、持続可能な開発目標(SDGs)における2030アジェンダなど、化学物質管理に関する国際的な取り組みが進められています。このような中で、特に化学物質のリスク管理を中心とした化学物質管理の推進に関する取り組みと課題について、当社の事例をふまえながら紹介いたします。
3.化学プラントとリスクアセスメント(14:30-16:00)
第2日(6月21日)一般社団法人京葉人材育成会 会長 中村 昌允 氏
リスクアセスメントは安全管理の要といわれているが、機能しているといえるのだろうか?
化学プラントの事故は、ほとんどが労働災害であるが、爆発・火災・漏洩事故は、社会に及ぼす影響が極めて大きい。多くの製造現場は人の変化と設備経年化の課題を抱えており、重大事故はほとんどが設備や製造条件変更時の安全性評価の不備、すなわち、変更管理の不備に起因している。最近の事故事例をもとに、リスクアセスメントの質をより向上させるための課題について、一緒に考えてみたい。
4.事故事例から考える実験室・作業場の安全管理(10:00-11:30)
大阪大学安全衛生管理部 環境安全化学研究室 教授 山本 仁 氏
研究開発の現場である実験室や作業場は、新たな価値を創造する場であり、そのために試行錯誤が繰り返されるという特徴があります。そのような場の安全管理は、工場などのように定常的な作業が行われる場とは異なるアプローチが必須であることは間違いありません。研究開発に携わる人のアクティビティを保ちながら、彼らの安全と健康を担保するためには何が重要か、大学の実験室で収集した事故事例をもとにお話をさせていただきます。
5.実験室・作業場での化学物質に関するリスクアセスメント(12:30-14:00)
大阪大学安全衛生管理部 環境安全化学研究室 教授 山本 仁 氏
実験室や作業場は、試行錯誤が基本となる作業であることから、一定の化学物質を定常的に大量に扱う生産現場とは異なり、少量・多品種・非定常の作業が行われるという特徴があります。そのような場でのリスク評価は、定常的な作業による長期暴露の評価だけでなく、実験作業ごとの危険性評価や作業の組み合わせ等まで考慮する必要があります。そこで、各大学で行われている取組事例を交えながら、実験室におけるリスク評価のポイントについてお話をさせていただきます。
6.実験で解説する静電気による火災・爆発を防止するための安全対策(14:30-16:30)
株式会社SL経営 取締役 蒲池 正之介 氏
静電気の放電が関与したと思われる火災・爆発発生の原因を調べると、それらの多くに共通する静電気放電発生のメカニズムが浮かび上がります。本講演では、静電気災害事例を基に、自ら開発した静電気安全教育用教材を用いて事例の再現模擬実験を交え静電気現象を解説し、静電気安全対策のポイントをお話しさせていただきます。
参加申し込みを頂く方へのお願い
- ■以下の方はご参加をお控えください。
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- 開催日から過去14日以内に、「発熱・風邪の症状」、軽度であっても「味覚・嗅覚の異常」のある方、「渡航歴」のある方
- 同居のご家族や勤務先など身近に新型コロナウイルス感染が疑われる方がおられる場合
- 開催日に、居住する府県が、特定(警戒)都道府県もしくは感染拡大注意都道府県に指定されていた場合
- ■厚生労働省新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)や大阪コロナ追跡システムを活用してください。
COCOAについては、厚生労働省のHPをご確認いただき、各自ダウンロードいただけますようご協力お願いいたします。
- ■必ずマスク着用をお願いします。
- ■その他
- 入室の際の検温、入室前の手洗い・消毒、参加者同士の会話の制限や距離の確保、会場内での飲食禁止等へのご協力をお願いする予定です。
ご協力頂けない場合はご参加をご遠慮いただくこともございます。その点ご承知おきください。
対面での開催に際するチェックリスト公開について
- イベント開催時のチェックリスト(大阪府様式) 2022年6月14日現在
申込期間 | 2022年4月1日(金)~6月3日(金) 定 員 60名 |
参 加 費 | テキスト代・ 消費税を含む 主催・協賛団体会員 32,000円、大学官公庁所属 20,000円、 学生 8,000円、非会員 42,000円 |
申込方法 | HP( https://kinki.chemistry.or.jp/eventform/view.php?id=14180 )よりお申込の上、参加費を送金して下さい。
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申込先 | 〒550-0004 大阪市西区靭本町1-8-4(大阪科学技術センター6階) 日 本 化 学 会 近 畿 支 部 Tel:06-6441-5531, Fax:06-6443-6685, E-mail: csjevent@kinki.chemistry.or.jp |