Q200★スライムについて調べましたが、塩をまぜると固まるしくみと、酢やレモン汁をまぜるととけるしくみがよくわかりません。<スライムは、PVAのくさりのような分子にホウ砂をまぜるとホウ酸イオンというのができて、それがPVAの分子をつないで網目のようになります。そこに水分をとじこめるからプルプルに固まる>というのはあっていますか?塩は水分だけを取り出す力があるのですか?酢はPVAのくさりの様な分子をつないでいるホウ酸イオンをとかすのですか?
それはね… プルプルに固まる理由は君の説明であっていると思います。基本的な仕組みは理解できているようですね。 以下のページを参考にしてください。 http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-54.html http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-12.html ■塩をまぜると固まるしくみ 塩には水分だけを取り出す能力、というか、ものを溶かしづらくする能力があります。 以下のページも参考にしてください。 http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-225.html http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-316.html http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-123.html ■レモン汁をまぜるととけるしくみ スライムは、君の説明の通り「ホウ酸イオン」がPVA分子をつないでいます。 「ホウ酸イオン」は、お酢に含まれている酢酸やレモン汁に含まれているクエン酸を加えると、「ホウ酸」に変化します。 「ホウ酸」になるとPVA分子をつなぐ働きがなくなるので、PVAの分子どうしが離れて、溶けるようになります。 「ホウ酸イオン」が酢酸のはたらきで「ホウ酸」に変化するのは、卵のカラに酢酸や塩酸をかけると炭酸ガスが発生するのと同じりくつです。 卵のカラは、ほとんどが「カルシウムイオン」と「炭酸イオン」でできています(炭酸カルシウムというものです)。 (貝がら・チョーク・大理石・石灰石も炭酸カルシウムを多く含んでいます) 卵のカラの「炭酸イオン」は、強い酸である酢酸や塩酸のはたらきで「炭酸」に変化します。 以下のページも参考にしてみてください。 http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-249.html http://kinki.chemistry.or.jp/pre/a-206.html (HA) 2012/08/22 |