Q239★氷の実験をしました。コーヒー、ビール、水、スポーツ飲料を凍らしてどれが最初に解けてどれが最後に解けるか調べてました。最後に溶けたのが水なのですがなぜ水は遅かったのでしょうか。

水などの液体が氷のような固体に変わる温度と、氷が水に溶ける温度は同じ温度で、これを凝固点または融点といいます。凝固点は、水にいろいろなものを溶かすと低くなる性質があります。いったん水などを凍らせておいて、それを温めていくと、凝固点が最も低いものが、一番先に融けます。たとえば、凝固点がマイナス20度、マイナス10度、0度のものがあれば、マイナス20度のものが一番先に融けることになるのです。実験結果からすると、水の凝固点がもっとも高かったことになりますね。水以外のコーヒーやビール、スポーツ飲料などは、いろいろなものが水に溶けているので、凝固点が低くなると予想されるのですが、その予想と実験の結果はうまく一致しています。
凝固点に関しては、中高生の質問コーナーのQ8, Q9, Q77, Q87, Q134, Q154, Q204, Q221, 小学生の質問コーナーのQ77, Q105 に参考になることが書いてあると思います。こちらもあわせて、みてください。

(TM) 2006/08/28 - 2020/01/24