Q243★なぜ液体は凍るのかを教えてください。また、その仕組みや様子なども出来ればお教えください。本みりん・酢・砂糖水・塩水・水・焼酎・醤油・油を凍らして、凍ったものの解け方調べました。すると油・本みりん・醤油は凍りませんでした。それはなぜですか? また、液体によって溶け方もちがいました。それはなぜですか?


一口に液体と言っても質問の液体のなかで、水は純粋な物質、それ以外はすべて混合物です。本みりん・酢・砂糖水・塩水・焼酎・醤油は、いずれも水にいろいろなものが溶けてできた液体です。また、油は水を含んでいなくて、炭素、水素、酸素からできている有機物です。純粋な物質でも混合物でも、温度を低くすると凍ります。温度は、分子や原子がバラバラに動き回るエネルギーに比例する量だからです。温度が低いということは、分子とか原子が動き回らず静かにしている状態で、そのような状態が固体(凍った状態)です。
ものが凍る温度のことを凝固点といいます。純粋な水と水と何かが混ざった混合物で凝固点を比べると、混合物の方が低くなるという性質があります。凝固点降下といって、将来勉強すると思います。このあたりは、中高生の質問コーナーのQ8, Q9, Q77, Q87, Q134, Q154, Q204, Q221, Q239 小学生の質問コーナーのQ77, Q105 に書いてあるので見てください。
油の凝固点は、油の種類によっていろいろですが、たとえば、オリーブ油は0~6℃と言われています。油の場合も混合物にすると、凝固点が下がって凍りにくくなります。実験で、「油・本みりん・醤油は、凍らなかった」ということですが、もっと温度を下げると凍るはずです。これらのものの凝固点が実験した時の一番低い温度よりも低かったということです。

(TM) 2006/08/29 - 2020/01/24